マネジャーより
当ブログをお読みの皆様、初めまして。
版画家・渡辺トモコのマネジャーをしております Eと申します。
トモコさんとは、高校時代からのお付き合いで、
四半世紀もすでに軽く超えました。
出会った当初から「ちょっと変わった人だな」と思っていたのですが、
今では絶滅危惧種の天然記念物だと思っております。
こちらでは少し、トモコさんの「人となり」について、
私目線でお話ししていきたいと思っております。
今、ふと思い出したのが、10年以上前、
彼女が東京で、版画の個展を開いた時でした。
私は彼女に尋ねました。
「お祝い、何がいい?
会場にお花でも送ろうか?
高級クッキーや紅茶の詰め合わせとかはどう?」
彼女は即答でこう答えました。
「乾物が欲しい」
か、かんぶつ?
ちょっと意味がわからなかったので、私は思わずその場でググりました。
やはり「乾燥させた食べ物」と出てくる。
ひょっとして私が知らないだけで、個展にワカメやひじきを送るのは、ゲン担ぎか何かなのだろうか。
結納とかでも使うわけですし。
そう思ったのですが、よく聞いたら、単に彼女の好物のひとつでした。
いえ、全然いいのですが、何も個展のお祝いに頼まなくても。
昆布にリボンを巻いてプレゼントしようかと思いましたが、
私の美意識が許さなかったので、
この時はフルーツのカゴ盛りにしたと記憶しております。
つまり、何が言いたいかというと、
世間の常識である「お祝い=お花やケーキ」という図式に拘らない、
おおらかで発想豊かな人だということです。
彼女の生きる道は芸術家しかない、と確信したのもその頃でした。
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By マネジャーE