刃研ぎ(1)

版画を仕事とし、細々続けて早27年。
お恥ずかしながら、彫刻刀を研ぐのがとても苦手です。自分でうまく研げなくて、それでもやらないとならなくて、何とかやったつもりになって切れの悪い彫刻刀で長年お茶を濁してきましたが、本上田邸に引越してきてから運命の出会いが!
なんと、歩いて3分程にお住まいの木工作家さんが、無類の刃研ぎ名人だったのです!
最初は刃研ぎ塾生として参加しようと門を叩いたものの、マスターするには10年くらいかかりそうで、事情を話すと分業してそれぞれ得意なことをしたらいいじゃない!と言ってくださり…とりあえず自分の仕事優先で、月一回彫刻刀メンテナンスを刃研ぎ名人にお任せすることになりました。なんという運命…アリガタキシアワセ。。
そんなこんなでこの1年ほど、気持ちよく仕事ができております。

刃研ぎ名人のHさん(60代)は本業は木工作家さんですが、器用で物知りで、いろんなことができます。毎回行くたびに学びがあり、記録としていつか本にまとめたいほど。
なんとなんと、彫刻刀も作れるそうで、それって鍛冶屋さんじゃないですか〜!!と、ツッコミを入れたくなるほど経験が豊富すぎ。リアル江戸職人みたいな…

木工教室を営んでおり、刃研ぎ塾も定期的にするくらいだから当然なのですが、研ぎがとても上手ですね!って言ったら、「ボクよりすごい人が近所にいてね、その人は日本刀研ぎのすごい人なんだよ。」って、、、エッ!!こんな身近にスゴイ人が何人もいるんですか!!ってびっくりしました…レアすぎる。
おそるべし棚原(地域名)。。

by tomoko

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